解いた絹の生地を手洗いする、しわにならないように

絹の着物を解いて洗うときは、手洗いで

絹の着物は家庭で洗濯をする品物ではない、といわれるかもしれません。
でも「出来ることなら家庭で洗いたい」という方が多いはずです。
「洗濯機で手洗いモードで洗えば大丈夫」と思って洗ってしまい、生地を見てびっくりすることがあります。生地の 「縮み」や「色落ち」などのほか、古ーい生地の場合、裂き目ができてしまったりすることがあるからです。

「縮み」や「色落ち」 はどうすればいいか

手洗いしても 「縮み」や「色落ち」 は避けられません。
絹の着物の生地で縮みやすい生地は、「縮緬(ちりめん)」 と「お召(めし)」です。
手洗いして縮んだものをアイロンで無理に伸ばそうとすると、洋服に仕立てた後に洗うと形が変わってしまいます。
縮んだ生地は、軽く形を整えるだけで、そのまま利用するようにします。

紬の生地は「色落ち」が多いです。
何度水を変えても色落ちがなくなりません。
私の場合、ほとんど濡れているときにアイロンをかけるので、アイロンの面が茶色や紺色に染まってしまいます。
あとでアイロンクリーナーで綺麗にするので、当て布なしでかけてしまいます。

手洗いしてみましょう

洗面器や大きめの容器に水をため(お湯はだめ)、 おしゃれ着洗い用の洗剤 を入れます。
洗い方は、手で軽く押して離すを繰り返します。

すすぎ方はきれいな水を入れ直して、泡がなくなるまで最低でも3回は水を変えてすすぎます。
びょうぶだたみでたたんで、手のひらで上から押さえて水分を出します。
雑巾絞りのようにしぼってはいけません。
そして大きめのバスタオルに置いて、上から押さえるようにして水分をとります。

しわが付きにくい場合は、洗濯機で15秒くらい脱水しても大丈夫です。

私は脱水はしません。
洗濯機で軽く脱水するなら大丈夫」と思って何度かしたことがありますが、シワがつきやすく、アイロンを当ててもなくならないことが結構ありました。
しわがつきにくい場合でも、今では脱水なしです。
アイロンが大変になりますが・・・

しわを伸ばして陰干しし、半乾きのときにスチームアイロンをかけます。
洗ったときに色が出たものは、アイロン台に白い布を置き、上にも当て布をかけてアイロンをあててください。 まだ濡れているので、そうしないとアイロンとアイロン台に色がついてしまいます。
最後にハンガーなどにかけて完全に乾かします。

洋服に仕立ててからのお洗濯はどうするか

コートやジャケットなど、裏地を付ける場合は家庭での洗濯はしないほうがいいです。
木綿やポリエステルならまだしも、絹に裏地が付いた場合は手洗いはおすすめしません。
裏地なしの場合は、上記のように手洗いをして大丈夫と思います。

ハンドメイド
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