鈴の付いた待ち針は、お直し店で必需品でした

待ち針を外し忘れることは、絶対にしてはいけないことでした。

外し忘れて、それがそのままお客様の手元にいってしまったら・・・
大変なことになるのです。

お直し店では、待ち針の数を作業前と作業後に確認して、その数が揃わないと大変です。
どこにいってしまったか、徹底的に探します。

私も一度、待ち針を紛失したことがあります。
パール待ち針という丸い頭の待ち針ですが、カラフルな色が付いていました。

朝、作業前は待ち針の数がありました。
途中で出来上がり品を宅急便で発送し、「あー、終わった~」
と思い、待ち針の数を確認。
一本足りない!
あちらこちら捜してもない!
・・・・・
その日のうちに発送先のお直し店に電話しました。
そして次の日、ありました。
私がお直ししたスカートに、その待ち針が付いていたそうです。

鈴付き待ち針を使うようにする

その日以来、前のお直し店で使っていた「鈴付き待ち針」。
これを使うようにしたのです。

これが「鈴付き待ち針」です。

この待ち針を刺したまま洋服を振ってみると、チャリチャリと音がするので、外し忘れることがありません。

頭にお直し店の名前が印刷されて入っていたのですが、今はありません。
今は待ち針を変えて、そこに鈴を付け替えているのです。

鈴を取り外し、新しい待ち針に取り付ける

長く使っていると、待ち針の針が曲がったり、折れたり、頭の部分が壊れたりします。
鈴の部分はまだ使えるので、ラジオペンチで外して、新しい待ち針に付け替えています。

曲がった針、外れた鈴

鈴を外すときは、穴に目打ちを入れていくと外れていきます。

新しい針の頭に、目打ちで穴を開けて鈴を通し、ラジオペンチ等でかしめて出来上がりです。

これでまだまだ使うことができます。

鈴が付いていると、ミシンで縫うときにちょっと、と思うかもしれないです。
でも普通の待ち針がなくなったときに捜しまわるのを考えると、「鈴付き待ち針」って「なくてはならないもの」でした。

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