呉服屋などのプロの方によると、正絹の着物には独特の美しい光沢があり、絹独特の衣ずれの音があるそうです。さらに、しっとりと肌になじむ手触りもあるそうです。
プロの方でも、絹を見分けるのに判断を間違うということもあるそうなので、素人の私などにはとうていわかりません。
また、交織といって縦糸の素材と横糸の素材が異なる織物もあります。
正絹かどうかを判断するのに、繊維を燃やしてみることが一番わかりやすいということです。
着物が正絹なのか、ポリエステルやレーヨン(人絹)などの合成繊維なのかを見分けます。
着物の生地の縫い代から、数本糸を解いて燃やしてみます。
絹の燃え方:数本の糸を燃やしてみる
燃やした後
かたまりを指でつぶした後
チリチリと縮れながら早く燃えます。髪の毛を燃やしたときの匂いがします。
燃えた後の灰は黒褐色のかたまりになり、それを指で押すと簡単につぶれます。
ポリエステルの燃え方:数ミリにカットして燃やす
右側を燃やした後
さっと溶けるように燃えていき、 プラスチック系の独特の臭いがします。
燃えカスは指でつぶしても、かたまりのまま固まっています。
レーヨン(人絹): 数ミリにカットして燃やす
右側を燃やした後
指で簡単につぶれます
ぱっと燃えあがり最後まで燃え続けます。紙を燃やしたような臭いがします。
燃えカスは白っぽい灰になります。
燃やしている途中で、燃えカスがパラパラと飛んで行ってしまうような感じで、数回やり直しをして、何とか燃えカスがとれました。